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神術と秘蹟

神々から与えられる奇跡です。聖なる神々の力、という意味で聖術とも呼ばれます。

その力を扱う者を行使者と呼びます。


神術を行使するためには、まずPCがいずれかの神格の信心者である必要があります(程度の差こそあれ基本的にPCは信心者になりますので、この前提はクリアしていることになります)。

また、クラスと基礎ステータスによって神術をいくつ行使できるかが変わります。

プリーストはMP+3個、シャーマン・フォーチュンテラーはMP+2個、ナイトはMP+1個の神術を行使することができます(これは基礎ステータスのMPによるもので、特性による修正値は含みません)。

それ以外のクラスで神術を行使することはできません。


より強い奇跡「秘蹟」をいくつ行使できるかについても、クラスと基礎ステータス(特性による修正値は含みません)で変わります。

基礎ステータスのMPが2以上ある敬虔な信者で、かつプリーストは最大3つまで、シャーマン・フォーチュンテラーは最大2つまで、ナイトは最大1つまでの秘蹟を行使することができます。

それ以外のクラスで秘蹟を行使することはできません。


※魔法と神術を両方扱うには類稀な才能と素質が必要です。

稀代の天才や英雄級のPCを作成することはできませんので、魔法および魔導を1つ以上習得したPCが神術および秘蹟を行使することはできません。


名称

神術の効果

発動値
回復

生存しているHP0以上の単体のHPを2点回復します(魂点を回復させることはできません)。

5
治癒

生存しているHP0以上の任意の3人のHPをそれぞれ1点ずつ回復します(魂点を回復させることはできません)。

6
継続回復

生存しているHP0以上の単体のHPを、毎ラウンド1点ずつ回復します(魂点を回復させることはできません。回復するタイミングは対象の能動ラウンド時となります)。

この効果は行使したラウンドを含め3ラウンド持続します。

6
物理防御

単体に2点分の、BPまたはSPによる攻撃ダメージを防ぐ結界を張ります。

5
魔法防御

単体に2点分の、MPによる攻撃ダメージを防ぐ結界を張ります(暴発によるダメージは防げません)。

5
物理結界

任意の3人に対してそれぞれ1点分の、BPまたはSPによる攻撃ダメージを防ぐ結界を張ります。

6
魔法結界

任意の3人に対してそれぞれ1点分の、MPによる攻撃ダメージを防ぐ結界を張ります(暴発によるダメージは防げません)。

6
治症

単体の軽度の病気や毒、眠り、混乱、魅了、呪いなどを1つ治します。実際に治せるかどうかはGM裁量となります。

4
畏怖

単体に聖なる神々(行使者が信仰する神格)の威光による恐怖を与えます。行使したラウンドを含め3ラウンドの間、対象の全ての判定に-1できます。

5
神威

単体に聖属性の魔法ダメージ1点を与えます。

邪属性の相手にはダメージ+1となります。

5
神毒

単体に毎ラウンド1点ずつ、聖属性の魔法ダメージを与えます(ダメージが与えられるタイミングは対象の能動ラウンド時となります)。

邪属性の相手にはその都度ダメージ+1となります。

この効果は行使したラウンドを含め3ラウンド持続します。

7
聖獣使役

神々の眷属である聖獣の助けを得ることができます。

信仰する神格に関わる属性(水火風土光闇聖のいずれか1つ)の聖獣を、その信仰を裏切らない限り連れ歩くことができるでしょう。

この神術は新規PC作成時にすでに使用済みとして設定して構いません(「聖獣使役:風」などというように表記してください。聖獣の外見などは世界観やルールに反していない限り自由に設定できます)。

ルール上、聖獣は行使者の能力として扱われ個別のステータスを持ちません(聖獣の数だけ行動回数が増えることはなく、敵の攻撃対象に聖獣が追加されることもありません)。

解除は任意でできます。


行使者は聖獣に攻撃を任せることができます。

このとき、聖獣はMPによる攻撃「該当属性・ダメージ1点」を行います(行使者が代理で攻撃判定を行ってください。聖獣のMP修正値は行使者の基礎ステータスのMPと同値となります)。

この攻撃はファンブル・クリティカル・振り足し・暴発が適用されない純粋なMP勝負となります(対象のロールにもファンブル・クリティカル・振り足しが適用されません)。

属性によるダメージ増減は適用されます。


薪に火をつける、コップの水を冷やす、部屋の換気をする、など描写のみに影響するような行動指示(該当する聖獣1体ができても不自然ではない行動限定)はGMが許す限り行えますが、その能力は個人ができることを代わりにやれる程度のものでしかありません。また、この指示によって他の神術と同等の効果を発生させることはできません。対象の神術を行使してください(他の神術を聖獣の行動として描写することは可能です)。

6
聖別

1つの無生物や死体、もしくは1リットルほどの水や酒に聖属性を付与します。

戦闘中に使用した場合、この効果は行使したラウンドを含め3ラウンド持続します。

邪属性が付与された物に行使した場合は対象を浄化します(浄化の結果、対象は消滅するかもしれません)。

また、死体のアンデッド化を防ぐために行使されることもあるでしょう。

5
戦歌

歌によって味方を鼓舞します。

パーティーメンバーの全ての判定ロールに+1できます。

この効果は行使したラウンドを含め3ラウンドの間持続します。

行使者は効果時間中(歌っている間)、他の能動行動をとることはできません。

5
魂呼び

死者の魂を呼び出して行使者のMP個(特性による修正値は含みません)の質問を投げかけることができます。

行使するためには呼び出す死者の名前や性別、年齢などの情報が必要です。

6
探知

行使者が見知っている1つの無生物または1つの生物について、その現在地を探ることができます。

情報は対象の周囲を示す映像イメージで与えられます。

組織に属している死体回収屋が行使する奇跡でもあります。

6
移魂

行使者の魂点を1点、単体に移動させます。

魂点を受け取った相手はHPの上限が1点増えるでしょう(対象がそのときHP5/5の場合はHP5/6となります)。

行使者のHPについて、HP4/5の時に行使した場合はHP4/4へと変化します(HP5/5の場合でもHP4/4となります。上限を超えてHPが盛られることはありません)。

6

名称

秘蹟の効果

消費魂点
全快

生存しているHP0以上の任意の3人のHPを上限まで回復します(魂点を回復することはできません)。

2
再生

単体の欠損した肉体を再生させます(生命活動に不可欠な部位の欠損を再生させることはできません)。

1
蘇生

生命活動を停止している単体の蘇生を行います。

肉体の欠損がある場合は先に「再生」を行使しておく必要があります。

腐敗や損壊の進んだ死体、灰や骨からの蘇生を行うことはできません。

蘇生対象はHP1となり、即時活動可能です(対象者の魂点が0の場合はHP1/1となり、魂点が回復しない限りそれ以上のHP回復はできません)。

1
過去視

短時間、その場所の記憶を映像として再現します。

いつの記憶が再現されるかはGM裁量となります。

現れた光景や人々は幻のようで、触れることはできないでしょう。

1
聖盾

発動から行使者の次の能動行動までの間、パーティーメンバー全員に「絶対防御・暴発無効」を付与します。

あらゆる攻撃ダメージや暴発を無効化します。

2
空間転移

神格の力によってパーティーメンバー全員をその神格の最寄りの神殿や教会、祠に転移させます(敵対勢力域にある場所は対象外となります)。

3
啓示

行使者は未来に起こる出来事や待ち受ける困難への突破口など、本来知り得ない情報を1つ得ることができます。

具体的な内容はGM裁量となります。

1
天使召喚(剣)

神格の眷属である天使を召喚します。

呼び出された天使は即時に敵全員に対してBPによる攻撃「聖属性・ダメージ1点」を行い、帰還します(行使者が代理で攻撃判定を行ってください。召喚した天使のBP修正値は2となります)。

この攻撃はファンブル・クリティカルが適用されない純粋なBP勝負となります。

邪属性の相手にはダメージ+1となります。

2
天使召喚(弓)

神格の眷属である天使を召喚します。

呼び出された天使は即時に敵全員に対してSPによる攻撃「聖属性・ダメージ1点」を行い、帰還します(行使者が代理で攻撃判定を行ってください。召喚した天使のSP修正値は2となります)。

この攻撃はファンブル・クリティカルが適用されない純粋なSP勝負となります。

邪属性の相手にはダメージ+1となります。

2
天使召喚(杖)

神格の眷属である天使を召喚します。

呼び出された天使は即時に敵全員に対してMPによる攻撃「聖属性・ダメージ1点」を行い、帰還します(行使者が代理で攻撃判定を行ってください。召喚した天使のMP修正値は2となります)。

この攻撃はファンブル・クリティカル・振り足し・暴発が適用されない純粋なMP勝負となります。

邪属性の相手にはダメージ+1となります。

2
自己犠牲

行使者以外のパーティーメンバー全員のHPと状態異常を全て回復します(HP0またはマイナスのPCも対象となり、いずれもセッション開始時の状態に復帰します)。

行使者は残りの魂点を全て失い死亡します。この死亡はギルドや教会などの組織および施設による蘇生を経なければ復活しません(PCによる蘇生は不可となります)。

全て