転移門
門に入ったものを別の門へと瞬時に転送する魔法が組み込まれた転移装置です。
イリンでは各地に転移門が設置されており、ギルドや教会の身分証を提示することで使用できます。
一度に転移できるのは1人または1つずつと制限されていますが、契約済みの使い魔や聖獣は契約者に同伴できます。
多くの場合、使用できるのは日の出から日没までの間です。
門とは言いますが実際にアーチ状をしているとは限りません。泉の中央に設置された台座であったり、ただそこだけ色の違う石畳であったりとその見た目はさまざまです。
転移門の多くは衛兵が守る建物の中に置かれていますが、場所によっては剥き出しの転移門もあるようです。
転移門は魔術師ギルドによって設置されますが、管理は領主などの土地の権力者が行うことになっています。
また、各ギルドや教会から使用料としてそれなりの額が定期的に管理者に納められています。
緊急時には門の封鎖や機能の制限が行われます(来ることはできるが出ていくことができない、あるいはその逆。または移動先を特定の場所だけにするなど)。
最も深刻な場合には転移門そのものを物理的に破壊することになっており、それが転移門を警備する衛兵達の最重要任務であったりします。
行き先の門が封鎖されていたり壊されている場合、転移門は作動しません。
安全性の問題から、各地の転移門は主要都市や重要施設からはある程度離れた場所に置かれていることが大半です。
警戒・管理できる位置にあり、けれど悪用されてもただちに問題にはならない場所が転移門の設置に向いています。
転移門の設置には土地の管理者の許可はもちろん、優秀なマジックユーザーと魔術師ギルドの知識と技術、そこそこの設備費が必要となります。